そもそも、サンダーマックスATは具体的に「何」を自動補正(学習)してるのか?ジッパーズのサイトにあるアドバンスソフトのデモ画面を見るとブラックボックス化されている中身を少し見ることができる。それによるとインジェクターから噴射される「燃料の流量(Fuel Flow)」が変更され補正されている。補正(学習)の幅はClosed Loop MODULE SettingsのMax CLP Offsetsで設定する。燃料の流量をどこまで変化させるか、その限度を%で指定するようになっている。
自動補正は2段階、個別に補正限度を設定する。
1)Sessionあたりの限度・・・イグニッションON~OFFまで間と、
2)Maximum・・・Sessionを積み重ねた結果の最大補正限度(範囲)
とがある。
マニュアルでは、Sessionあたりの学習限度を5%、Maximumは20%にするよう推奨されている。 Maximum 20%で拾い切れなかった場合、Maximum 30%にしてやれば、守備範囲がより広くなって、同じベースマップでより幅広い状況に対応できるはずだ。実は、このMax CLP Offsetsに関してネットで興味深いやりとりがある。
たとえば、ある車体でMax CLP Offsets の Maximumの値を30%にして守備範囲を広げた。その結果、オフセットがベースマップから28%の位置で落ち着いた。実際のオフセット位置はエンドユーザーソフトでは確認できないが、仮にそうなったとする。そこでマニュアルを読み返すとすると、こんなアドバイスが目に入る。
マニュアル P58 「最適な状態に近づいたら、これらの設定(Max CLP Offsetsの値)を5%と20%に戻して下さい。」
ここでTMAT最大の謎が生まれる。現在の流量のオフセットは28%の位置。この状態で学習範囲を20%に戻すって、どういうこと?補正されたオフセットはどうなる?
この問に対して2つの可能性が議論される。
1)28%のオフセットが20%範囲内に引き戻される。
2)又は28%のオフセットを起点として、新しく20%学習範囲が設定される。
<謎1> 28%のオフセットを新しい起点とする???
もしそんなことができたら、実質的にエンドユーザーソフトでも新しいベースマップの作成か可能ということになる。これではつじつまが合わないってことで、上記(1)28%オフセットは新しい上限の20%位置まで引き戻されるということでこの議論は落ち着いている。これが本当かどうかはわからないが、とにかくそう推測されている。
<謎2> しかし一方で、マニュアル58ページ目の「20%に戻してください」という記述には現在も謎が残ったままだ。なぜなら、28%でうまく調整ができたのに、20%枠内にデチューンしておいてください、と言ってるのと同じ事になる。
<謎3>また、一連のディスカッションでは、流量補正がブラックボックス化されているエンドユーザーソフトの難点が浮き彫りになった。エンドユーザーは、燃料流量のオフセットの位置を直接確認することができないのに、どうやってその補正の最大幅を効果的に指定すればいいのか。ケツ・ダイノ!?いや、この問題を解決するには、現時点ではアドバンスソフトを持っているチューナーに見てもらう以外に手はなさそう。
とは言っても、日本では誰が持ってるんだろう。アドバンスソフトを持っているチューナー情報がありましたらコメント下さい宜しくお願いします。
次は「セッションの学習範囲をゼロ%にするって?」です。
Unknown
自分もこのMax CLP Offsets%気になってました。 実際どうなんでしょうね??
自分はマップが一つしか選べないので%を25にしてました。最近20%に戻したとこですが、激変は感じられません。ディチューンも感じられません。 もっと学習時間が必要なだけかもしれませんが。
もう一度25%に戻すつもりです。(エアクリーナー変更のため)
でも、まだ 来ません。 シビレきらして待ってます!
アドバンスソフトを確実に持ってそうなのがバーンじゃないでしょうか? 日本でのディーラーですし、、、、。 貸してくれるかどうかは?????
アドバンスソフト
あらら、エアクリーナーどきどきっすね。
今、バーンのウェブサイト見てたら掲示板に書いてありました。「通常入手可能なソフト以外に特別なベースマップ作成ソフトも有り・・・」ってことで、安心してバイクを預けることができそうですね。関東に走りにいったら一度立ち寄ってみたいです。
日本のチューナー情報はジッパーズにも直接メールで問い合わせしてみました。