TM022. タイミング設定について

前回からの続き> RPMが1800に差し掛かると、エンジンから大きな音がする。ハンマーで打撃するような音。ノッキングを疑ってみたが、タイミングの調整で何か変化はあるのだろうか。実際にソフトを使ってタイミング設定をいじってみた。

ソフトは2007年7月に公開のスマートリンク。このバージョンではタイミング設定が大幅に改善され、ベーシックソフトでも点火タイミングを細かく設定できるようになった。本来なら、タイミング調整はダイノマシンを持っているチューナーに任せるのがベストだと思う。それでもなお、ダイノなしでタイミングをいじるにはどうやったらよいのだろう。なにかシステマチックなやり方はないのだろうか。

疑問となるポイントをマップ上で発見しないといけない。で、下のようにやってみた。

1)スロットルに目盛を貼って、疑問のあるRPMと目盛の位置を記録する
2)おうちに帰ってLINK&モニターボタンを押す
3)記録した目盛までスロットルを動かしてTPSの数値を得る。
4)記録したRPMとTPSに対応するポイントを見つける

その結果、1792rpmのタイミングマップのTPS12~15度あたりが怪しいということになった。

タイミングを編集する際の指針は海外のサイトから調達。ここから先の作業はエンジンに深刻な影響を与える可能性があります。

1)ノッキングが発生しているポイントに狙いを定める
2)パワー重視の場合はAFRマップでAFRを下げてノッキングが除去できるかどうか見る
3)そうでない場合はタイミングを適度遅らせる
4)その前後のポイントも調整する
5)タイミングを整えたあと燃料を削れるようなら削る。(推奨値:AFR13.1)

Alpha-Nシステムのサンダーマックスは気温や湿度を感知しないため気象条件を想定して設定する必要がある。資料によると、気温が高い又は乾燥している場合は1~2度、寒い又は湿(しつ)度が高い場合は3~4度遅らせるとのこと。

この状態でテストランへ出たが全く変化がないので1キロも走らずに車庫へ帰る。

結局、タイミングを3度遅らせて、さらにこのポイントのAFRを13.1に設定してみた。普段は2000回転で消えるカンカン音が1900回転付近でなくなるようになった、1800回転前後には依然劇的な変化はない。ここで雨が降ってきて今日は作業終了。


<2007年09月17日追記>
その後、1536-1792rpmのマップを全体的に1度遅らせた。またAFRを全域13.1に固定してみた。5速1800回転のカンカン音にはなんら変化なし。しかし4速と6速はえらくスムーズになった。6速2000回転以下で普通に走るのにはかなり感動。。

最終的には、問題のポイントでタイミングを4度後退させたところで手ごたえがあった。これが正味どんな変化だったのかを確かめたい。編集前のマップを載せて比較してわかったことは以下のとおり。

1)編集後、2000回転以下の「バタバタ感」が4速と6速でかなり減った。
2)編集前の方が加速がよい
3)5速のカンカン音はやっぱりノッキングが原因ではなさそう

次回は「もしO2センサーが壊れたら・・・」です

「TM022. タイミング設定について」への2件のフィードバック

  1. Unknown
    2)編集前の方が加速がよい

    なんですよ~ 俺のも。 なので、現在はギアを一つ落としては走るようにしてますよ。 やっぱり速くしたくなりますよね~。

    と、色々遅らせたり早めたり試してみたんですが、遅くすると燃費が悪いし、加速も悪い。ただギアを変えなくて済むズボラがかませます。
    逆に早くすると、減速時に否応無しにギアを落とす必要がでるようなダカダカダカ感が出ますが、加速は鋭くなりその分燃費もいいです。結果後者が好きです。

    今は少し早めに調整してあるので、883ですが加速は幾分いいです。

  2. タイミング
    結局私もTMオリジナルのマップに戻してしまいました。エアクリーナーを変えてから追い越しが楽しくて。タイトな設定に戻すとガタガタ感は確かにありますねー。ウチのダイナの場合リアのタイミングをフロントに対して2度遅らせるとかなり良くになりますが、やはり少しアクセルの反応が少しマイルドになってしまいます。

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