カムがお部屋に入ったら、次はプッシュロッドの調整です。
1) プッシュロッドカバーのOリングをキット付属ものと交換する(上中下の3ヶ所)
2) プッシュロッドを最短にする。
3) 使用するプッシュロッドの長さ確認。今回取り付けたものは下の図のようになっていた。
吸気側と排気側で使用するプッシュロッドは別物。長さ、特徴を確認。アジャスターナットがついている方が下。
4) プッシュロッドをセットした。
<プッシュロッドの調整>
1) リフターが一番低くなる位置を確認。
左手で後輪をゆっくり回す。右手の指をプッシュロッドに当てて一番低くなる位置を確認した。
2) アジャスターナットを回してプッシュロッドを伸ばした。
3) 遊びがなくなったところで、プッシュロッドにマーカーでマークする。
4) マークの位置を確認しながら、メーカー指定の回数を更に回して伸ばす(今回は2.5回転)。
5) ロック(ジャム)ナットを締めた。
6) リフターがゆっくりと縮み始める。完全に縮むまで10分以上待つ。
7) リフターが十分縮むと指の力でプッシュロッドがくるくる回る。これを確認したら、次のプッシュロッドを同じ手順で調整する。調整は一本ずつ。
レファレンス資料: Adjusting Pushrods
<プッシュロッドカバークリップを取り付ける>
この作業がカム変更作業で一番難しいところだった。特にインテイク側は場所が狭くて作業が難しい。
結局、下図のようにやると無事に収まった。左手を添え、左手の指でカバークリップの底辺を押すようにした。 実際の作業では手袋が絶対に必要です!!!
親指ではなく人差し指で押すという方法もあります。
カバークリップを取り付けたら、あとはマフラーやバッテリー、スパークプラグを元に戻してカム交換作業は終わりです。
(レファレンス資料)
次回は「ダイノマン、再び。そして交換後インプレ」です。