減速時のアフターはなぜ起きる?色んな掲示板に書き込まれていたことを、まとめてみるとこういうことだった。
<減速時のアフターファイヤーが起きる状況>
ある一定のRPMで走行している。そこでライダーが減速を決断する。スロットルが戻ってスピードが下がり始める。ここでバン。
<アフターファイヤー発生のメカニズム>
減速時、スロットルを閉じることにより、スロットルプレートも閉じる。これにより空気と燃料の流入が減少して、結果的にシリンダー内部に圧力の降下が生じる。混合気体が燃焼するスピードは気圧に比例するため、この場合は燃焼スピードが遅れてガスがゆっくり燃える。加えて燃焼温度も下がる。未燃焼ガスが発生し、これが炎を更に冷却して燃焼をまた更に遅くする。こうしてガスが燃えつくす前にエキゾースト側のバルブが開き始め、未燃焼ガスがエキゾーストパイプに追い出される。そして、エキパイに満たされた未燃焼ガスに炎が追いついて「バン!」となる。ほんまかな。
<考えられる対策は二通り>
1)ガソリンの供給を止める
2)ガスを濃くして完全燃焼させる
或いは、濃くしてエグゾーストヘッダで燃焼できないくらい冷却するのがよいのかもしれないっという意見もあった。いずれにしても燃料を濃くすることに違いはない。
<で、この問題をサンダーマックスはどう解決するのか>
上の「1」を実現するにはファームウェア4.5以降のDecel Fuel Cut(Basic Settings)を有効にする。こうすると未燃焼ガスが発生しないように減速時にガソリンの供給をほぼ止めてしまう。ファームウェア4.5は07年9月現在でまだ公開されていない。「2」を実現させるためには全回転域のTPS14°以下のAFRを下げるのが有効。アフターが100%なくなることはないが、かなり抑えられるということだ。
ご意見ご感想、諸々の賛否はコメントにお書き下さい
次回は「学習範囲の設定 <3つの謎>」です
Unknown
う~ん なるほど。 合ってるような気がします。が、自分はメカニックではないでっす。
サンダーマックスでも、よく詳しいことはわかりませんが、付けたときからえらくエンジンブレーキが増しました。 何か関係あるのかも? 3日前にブリーザーボルトの穴を大きくしました。5mm
エンジンブレーキが減ったのと、エンジンの頭打ち感が激減されてスゴく回し易くなりましたよ。
エアクリーナー間に合いませんでしたが、ドラッグ行ってきました。 14,557が6回中の最高です。 めちゃおもしろかった! また来期に挑戦です。
Unknown
ダイナにも効果があるのかな。。ブリーザーボルトって、手軽でおもしろそう!ちょっと調べてみようっと。エンジンブレーキのことですが、私のネタ帳に、、「IAC Stop Targetの値をいじるとエンブレの質が変わる」と書いてあるのを発見・・・。近々に実験してブログで発表したいと思います。
ドラッグレース、次回は自己記録更新に期待!
おもしろそうですが私は見るだけで充分こわいっす・・・^^;
爆竹のような音
今晩は。サンダーマックスをいじるとき参考にさせてもらってます。有難うございます。
アフターファイアーかバックファイアーか分かりませんが、アクセルを閉じたときにパーンと爆竹のような音が出ます。decel fuel cutを0-1にしてもあまり効果がありません。何か対応方法はないものでしょうか?
ベーシックセッティングのdecel post fuel enrichementというのがありますが、この数値は関係はないのでしょうか、何か良い知恵がありましたらよろしくお願いします。
Decel Fuel Cut
Decel Fuel Cutは減速時に燃料カットする機能です。Decel Fuel Cutを1に設定して、Decel Fuel Cut Rpm High と Low の数値の設定はしましたか?Highで指定した回転数以上回ってから下降するとき、High~Low間で燃料をカットします。Post Fuel Enrichmentは、燃料カット~再噴射のときのショックを和らげるための燃料の量なので、アフターファイヤーの問題とは直接関係はありません。
Decel Fuel Cut
Decel Fuel CutとDecel Fuel Cut Rpm High とLow 別の機能かと思ってました。設定して見ます。有難うございます。ベーくんさんがサンダーマックスのことを分かりやすく解説してくれて本当に助かりますし、楽しませてもらえます。又新しい情報を発信してください。
爆竹のような音
おかでさまでだいぶ良くなりました。Highを2400 Lowを1500にしました。200キロ走って3回ぐらいに減りました。ガスも濃くした方がいいのでしょうか?
効果あると思います
アクセルを戻したときだけ濃くなるように設定します。Decel Fuel Cut機能が登場するまではアフター対策として主流でした。アフターファイヤーが出る回転数が決まっていたらそのときの回転数と対応するチャートを編集します。アクセスを閉じたときのTPS付近のAFRを下げて様子を見ます。
排気もれでも,アフターが起きるそうですね、、
ご無沙汰しております、、
いろいろ調べると、エキパイの漏れやマフラージョイントの漏れからもアフターが起きるという事を聞きました。
アフターが止まらない理由はモジュールだけではない問題があるようですね、、
点検は怠らないという事が大事だなーとつくずく感じます
そうですね
O2センサーが付いている場合、排気に漏れがあると自動的にガスを濃くするよう働きます。となると、排気漏れは燃費にも影響がでてくると思います。