サンダーマックス その2

サンダーマックスに挑戦 その2

作業終了後の10km走行のインプレ

ディーラーにて1ヶ月にも及ぶ取り付け作業が終わり、バイクが帰ってきた。待ちに待ったよ一ヶ月!!!おかえりやす~!

長期間に及ぶ作業の原因となったのは、フロントのエキパイのO2センサー用の穴(上の写真)。これを塞いでいたボルトがかじり付いていたため、余計な時間がかかってしまったようだ。かじりついて動かなくなったボルトを破壊し、取り外し、傷ついた穴を修正に出し、本体を取り付け、メカをセッティングする。これら一連の作業に加えて、並行輸入モノの特有の英語環境も、凄腕のメカニック氏の処理能力に少しばかりか影響が出たようである。。しかし、どんな逆境でもめげない魂のエンジニア。『英語のせいで頭が沸騰してる』と言って、これがチャレンジングな仕事とは認めつつも、最後には「十分楽しませてもらったよ、わっはっは」と大胆な笑みを浮かべていた。

とりあえず、ちょいのり

作業後、アイドリングは480回転に設定されていた。しかし、これでは信号待ちで失火寸前!すぐにU-ターンして、再セットアップをお願いすることに・・・。で、翌日720回転で再発車してみた。

梅雨空の下、天候は雨混じりの雲り。約10キロくらい乗れたかな。乗り始めとしては、かなり荒々しい発進を期待していた。「発進で肩が脱臼しないだろうか・・・」程度に。。。

実際はなんともまったりとスムーズな感じ。まず、2000回転以下でカタカタいってたノイズが減った。あと、加速のときのドコドコでかいバイブレーションがない。これには「あれ、こんなに素直?」という感じで拍子抜けしたほど。

低回転でトルクが劇的に太っている。シフトのタイミングが早くなった。これにより、低回転域でもシフトダウンすることがナイ。かつスムーズにクルーズができている。これはかなり楽しい!!!

そして観察

何しろ、今回は純正のコンピュータを社外品に丸ごと変更したわけだ。当然だが、車を統合しているシステム中枢が丸ごと入れ替わったため、かつての「安定性」や「信頼性」にも影響があるわけで・・・。

たとえば、イグニッションON→RUNスイッチONで、スピードメーターの針がピョンピョン跳ねる。また、セキュリティーのインジケータが点灯するなど、モジュールが発しているシグナルの意味が一見では非常に分かり難い。なにやら暗号を発しているかのようだ。

我がダイナは「ローライダー」というモデルだが、「ストリートボブ」のユーザーからは、「イグニッションONと同時にハザードが数回点滅する」と聞いたこともある。。。ダイナモデル特有の問題としては、ECMを格納するキャディー(入れ物)をかなり削らないと入らない。加えて、パソコンと接続するケーブルのコネクターは一昔前のRS232Cシリアルケーブルだ。いまどきの一般的なノートパソコンにはこのタイプのポートがついてないものが多い。またダイナの場合はケーブルの脱着が非常に困難だ。こういう荒削りな部分も見え隠れしている。

新しくなったダイナのモジュール

課題はエンジンの始動

走りは力強い。しかし、エンジンのかかりは悪くなった。これにはディーラーでのデモンストレーションでも気づいていた。以前なら、始動はセルと同時に「バン!」とか「ドカン!」にも似た爆発音で目覚めバッチリだった。しかし、今はまるで寝起きの悪いおっさんのようだ。まず、セルをかなり余計に回します。すると、「ボボボボボボ」と咳き込んだようにゆっくりとエンジンが回って、暖機の1200回転までゆっくりと上がっていく。インジェクションなのに、始動時にアクセルを少し開けてやる必要があるのだ。

以上が最初10km走行のインプレです。次回は「サンダーマックスで山坂道」をレポート。これが同じバイクなのだろうか、劇的な変化をレポートします。

その前に、TwinCam88ダービーカバー換えてみました。

「サンダーマックス その2」への9件のフィードバック

  1. 参考になります
    はじめまして。06ダイナに乗るササです。サンダーマックスを検討していますので、大変興味深く読ませてもらいました。
    始動性が悪くなるというのは気になりますね。僕のは、噴射角8度のインジェクター搭載車なのですが、某代理店で聞いた話では、サンダーマックスは、25度のインジェクターを推奨しているので、インジェクターを交換してから作業させてもらっていますとのこと。前の書き込みでは、そちらも8度搭載車のようですが、べーくんさんは、結局、8度のまま、サンダーマックスを付けられたのでしょうか。
    もし、そうですと、それが原因ということはありませんか?

  2. そうなんですか!?
    ササさん、はじめてまして!そしてご訪問をありがとぅぅっす!!!

    えーと、我がダイナが8度のままかどうかですが、そのとおり、8度のままです。

    > インジェクターを交換してから作業させてもらっていますとのこと。

    うわ、そうなんすか!原因が8度のインジェクターかもしれない?じゅうぶん考えられますってことで、色々調べてみた。

    で、こんなのを発見。

    http://mysite.wanadoo-members.co.uk/hhlair1/M1185.pdf

    英国HDディーラーのサービスマニュアルっぽいこの文書には、

    「いくつかの車体において問題になっている始動性(Cold Start)と運転性能(Driveability)の悪さは、この8度ノズルが原因かもしれない」 

    とあります。

    でも、我がインジェクターが8°ノズルだからといって、ディーラーで自動的に交換してあげましょうとは行かない・・・。 25度に交換するまでのフローチャートがあります。それによると英国のDラーでは、ガソリンの質や暖機など諸条件&設定に問題がないことをチェックし、その上で燃料圧(fuel pressure)に問題がある8度ノズルを、25度に交換するように説明されてます。

    ぼくのバイクはECM交換前は始動はすこぶる調子が良かった。だからあんまり気にしなかった。

    また、海外の掲示板では、サンダーマックスをつけて始動が悪くなったという情報がないので、これって、自分のECMに最初にインストールされたマップ特定の問題ではないかとの疑いがまずあります。

    なんしても、まずあのシリアルケーブルが良くない。。シリアル→USB変換コネクター買ってきたけど、我がVistaマシンではECMを認識せず。明日XPのマシンで試す予定です。これでだめなら古い98デスクトップを使います!サンダーマックスユーザーはみんなどんなパソコン環境が気になる・・・。

    これについてもまた近々書きたいと思います!
    ササさん、書き込みありがとう!
    また情報交換しましょう!

  3. やはり
    僕のも、始動性にはまったく問題ありませんでしたが、driveabilityには、大いに不満ありでした。過去形なのは、ディーラーで25度に交換してもらえることになったからなのですが、そこへの経緯は、もし必要ならPMしますので、offfan55@hotmail.comまでリクエストどうぞ。

  4. ありがとうございます
    25度に交換してもらえてよかったね~!経緯については必要となればありがたくさせてもらいますよ~

    ところで昨日、初めてパソコンと接続してECMの中身をのぞいてみました。マニュアルを紐解いてみると始動と関係がある設定項目がいくつかある。現在の設定を見比べたとき直感的に「これは直るな」と思ったわけです。なので、今のところ8度で様子を見てみようと思ってます。

  5. 始動が改善しました
    今日、ECMのセットアップに大幅な変更を加えて更新しました。結果、エンジンの始動は大きく向上しました。

    設定の内容については後々このブログで・・・

  6. Vistaはダメ?
    やっぱりVistaでは接続できませんよね?
    何がちがうんでしょうか・・・・・
    ショップに頼まないといけません・・なんかくやしー

  7. Vistaできるよ
    心配なし、Vistaでできるよ。
    一度、ウィルスソフトやファイヤーウォールをオフにして接続してみてください。うちのVistaはそれで接続できるようになりました。

  8. 恥ずかしながら
    ウイルスソフトやファイヤーウォールをoffてどういう事ですか?パソコン一年生ですので・・

  9. オフにするとは
    どちらも有害なプログラムやアクセスからパソコンを保護するための機能があります。これらのソフトが起動していると、スマートリンクとECMの通信が、パソコン保護の目的で遮断されてしまう場合があります。

    なので、これら保護機能を一度停止させて(オフにして)、ECMと接続テストして、もしその状態で接続ができるならウィルスソフトやファイヤーウォールの設定で問題が解決するはずです。

    停止方法はソフトによってやり方が違います。ウィルスバスターの場合は画面右下隅のアイコンから操作できます。

    うちのVistaの場合はスマートリンクをウィルスバスターのファイヤーウォールの例外ルール(プログラム)として登録することでECMと通信できるようになりました。

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