円高の秋。何を思ったのかカム交換をしてみたくなりました。そこでカム交換にかかる費用を実際にシミュレーションしてみた。交換の作業は自分でやるとして、それができるかどうかは別の問題として、必要なツールとパーツ代だけでいくらになるのかを計算してみた。パーツ&ツールリストはサービスマニュアル、パーツ本、交換手順を示したサイトを参考にしました。他にも必要なパーツがあるかもしれませんが。
ツールリスト
行 | ツール | 価格 |
1 | インナー・カムベアリング・リムーバー HD/94144-09 (インナーベアリングの取り外し) |
$107 |
2 | インナー・カムベアリング・インストーラー (社外品/インナーベアリングの取り付け) |
$50 |
3 | オイルポンプ・アラインメント・ツール (社外品/3本セット) |
$11 |
4 | カムギア・ロック・ツール HD/94076-09 |
$31 |
計 | 4点 | 約200 |
上記1,4はmandmcycles.comで、2,3は mbsmfg.comにて見積もり。 オイルポンプのアラインメントは2006年のサービスマニュアルではツールを使ってやるように書かれている。しかし、07以降のTCではツールの使用が省かれているとの情報あり。06ダイナはTC88。だから07以降のTC96のカムシャフトとは別物がついている。だが、その構造は07以降のTC96と同じだ。アラインメント用のツールは必要ないのかも知れない。
インナー・カムベアリング・リムーバーは社外品でも入手可能。値段も安いものがある。しかし、ebayにリストされていても海外に送ってくれないか、あるいは送料が高い。結局、値段が少々高くても他のパーツと同梱したら出費(送料)が少なくて済む。
パーツリスト
行 | パーツ | 価格(約) |
1 | カムシャフト Andrews 21Hまたは48H |
$250 |
2 | インナー・カムベアリング(数量2) Drag Specialties 0924-0107 |
$20 |
3 | クイック・インストールプッシュロッドキット 17997-99A |
$120 |
4 | クリップ・リング 11461 |
$1 |
5 | O-リング 11293(@オイルポンプ) |
$1 |
6 | O-リング 11301(@カムプレート 数量2) |
$2 |
6 | カムカバー・ガスケット HD/25244-99A |
$5 |
7 | エグゾースト・ガスケット HD/65324-83B 数量2 |
$15 |
計 | 7点 | 約$414 |
上の表のパーツはmandmcycles.comにて見積もってもらった。インナー・カムベアリングは「Torrington B-168を希望」と伝えたら販売店は「Sonnax」というブランド(ドラッグ・スペシャルティース品番)を見積もりにあげた。Sonnaxはディストリビューションの会社名で、ベアリングにはTorringtonの刻印があるとのこと。SonnaxベアリングはTorrington社製で間違いないようだ。
送料は他のパーツを含めて全部で$100ぐらい。送料を含む合計は約714ドル。円レート80円とすると約57000円ちょっと。配送時に支払う国内消費税5%を含む総合計は約6万円で収まると見た。ツールを持っていたら実質パーツ代は4万円ほどのはずだ。
数字は悪くない。カム交換を真剣に考えてみたくなりました。
次回は「カム交換、TCのカム機構、その問題点と変遷」です。
こんいちわ
ご無沙汰しております。
やっと事故修理も上がり少し少しづつメンテナンス、パフォーマンスアップなども考えているところです。
こちらはいま、カムチェーンテンショナーのメンテ交換の準備をしておこうかと思っているところです。
距離は、25000キロ越えたところですが近い将来やってくる消耗部品ということで考えているところです。
またいろいろ情報を教えてください、、
おひさしぶり
テンショナーがメンテ項目にあるということは05以前のTCですね。
カムの変更もいろんな方法があると思います。僕が調べてわかったことなどこのブログにメモしていきたいと思っています。
バネでなくて
ふと考えたら07以降(06Dyna含む)にはテンショナーにナイロン製のパッドがついてましたね。バネ式のテンショナーのことばかり考えてました。どちらにしても定期的な点検は必要ですね
サンダーマックス
今晩は、サンダーマックスの記事を大変参考にさせて頂いてます。
サンダーマックスを装着し、1ケ月程です。
スマートリンクの使い方は、ブログを参考に大体把握出来たので、ベースセッティングを少しづつ変更しています。
BasicSettingsの色々な項目の意味は大体把握しているのですが、Decel Post Fuel Enrichementとはセットした回転数以上で、スロットオフの時、セットされた回転数まで燃料を何%カットするのか?と言う意味合いなのでしょうか?
英語が分からず、翻訳サイトを駆使してもピンとこないので・・・
宜しくご教授お願いします。
ちなみに、Decel Fuel Cut Rpm Lowは1280rpm
Highは2048rpm
どちらも最低に設定し、低燃費になるのかなー?と実験中です。
宜しく回答お願いしますm(__)m
Decel Post Fuel Enrichment について
Decel Fuel CutはユーザーがDecel Fuel Cut Rpm Highで指定した回転数を超えてからスロットルOFFで減速すると燃料をカットする機能です。燃料カットの目的はアフターファイヤーをなくすことです。減速していくとエンジンのRPMも同時に落ちていきます。そして回転数がDecel Fuel Cut RPM Lowで指定した回転数まで落ち込んだとき、インジェクターから燃料を再噴射します。燃料が再噴射されるとき、ライダーはほんの少しだけエンジンが脈打つようなショックを感じます。Enrichment項目を上げ下げすると、そのときに再噴射する燃料の濃度を変化させることができます。そうすることで燃料再噴射の「脈動」を制御できます。目的はこの脈動を和らげることです。
Unknown
回答有難うございます。
参考になりました。
私は、ナイトスターで既存の数値で問題ないのですが、弟(10年WG)は少し押されるような違和感があると言っていたので、Enrichmentを調整してみようと思います。
Unknown
お久しぶりです。以前オイルバイパスシムの件で投稿した者です。あれから変わりなく好調です\(^o^)/
今回自分も円高狙ってカム交換考えてました。べーくんの見積もりを参考にしながらm&mcycleに注文してしまいました。非常に参考になり助かりました、ありがとうございます(^o^)
質問があるんですが,
自分もサンダーマックス BA◯N仕様なんですが,カム交換後の燃調や点火時期はどのようにお考えですか??
ポン付けでそのままだと不具合が出るでしょうか??
ちなみにカムはアンドリュース21です(>_<)
ダイノマシン
サンダーマックスはスロットルの開度と回転数でエンジンの負荷を計測する(アルファN)なので、インマニの負圧で負荷を計測するノーマルのECMと比べてカムチェンジなどのカスタムに対して許容度が高いとどこかで読んだことがあります。そうであってもカム交換の後はチューナーによるセッティングが必要だと思っています。
マップに手を加えないで乗るとノッキングなど不具合がでるかもしれません。仮に不具合が目に見えて出ないにしても、マップには燃費など最適化のノリシロが多分に存在することは考えられます。あと、海外の掲示板見てると、「カム交換後のEFIのチューニングは当たり前」という意見をよく見かけます。