マフラー選びに色々悩みましたが僕は、SuperTrapp 2:1 SuperMegs にしようと思います。
このマフラーは、カタログなど以下のように説明されている。
- ノーマル比で15%のパワーアップ
- パフォーマンスや音量を調整できる
- 2-into-1である
2-into-1のメリットについてはプロフェッショナルの証言が参考になる。
■ ブライアン・ナリン氏 (レボリューションパフォーマンス オーナー)の証言
↓ 自身のビデオ解説動画キャプチャー画像
ブライアン氏は、「あくまでも一般的な話だが・・・」と断った上で、「2-into-2マフラーのパワー特性は図(上画像)のようになる傾向がある」と説明している。多少誇張されている面もあるが、トルクカーブに谷があり、高回転時にピークが来る。これと比べると、2-into-1システムは、もとよりその線形が理想的な形に近いのだそうだ。(下画像)
ブライアン氏がいうことには、「パフォーマンスチャート = シリンダー充填のこと」だそうだ。その体積効率が上がれば線は上向きに動く。「色んな要素はあるが一般的な考えとして」と何度も前置きしながらも、2-into-1マフラーの特徴をいくつか挙げている。
・ 低回転時、パフォーマンスの立ち上がりが早い
・ 高出力を長く持続する
・ ある回転数に達すると急激にトルクが落ちる
これらの特徴は絶対的なものではなく、あくまでもこういった傾向があるということらしい。ブライアン氏はマフラー2種類を横に並べて、どちらがより優れていると言いたいのではなく、どちらにも異なる特徴があるということを説明したかったと付け加えている。
では、実際にどんなエキゾーストを選択するのがいいか。雑誌のコラムにこんなことが書いてあった。
■ ジョー・ミントン氏の証言
『エキゾーストシステムについて: エキゾーストの設計が難しい理由はいくつかある。ハーレー乗りはスタイルにうるさいし、また小ぶりのマフラーを選択したがる。これら二つの要求に応えるだけでもややこしいのに、そのうえパフォーマンスも、なんていう話になると設計は言うまでもなく困難を極める。残念ながら、エキゾーストのウンチクを詳しく理解している人など、それがユーザーであれ、メーカーであれ、ほとんどいないと言っていい。
自分たちが常にベストの結果を出してきたマフラーでスーパートラップの2in1システムがある。これは、おそらく現時点で入手できるハーレー用の高汎用性マフラーとしてはベストだと言える。それは大きな排気フローを音波の力学と結合させるというシステム。エンドキャップが閉じており、これがエキパイ方向へバックプレッシャーを生み出すことで低回転時、オーバーラップによるシリンダー充填ロスが抑えられる。これこそが、このマフラーが3000回転以下でも高いパフォーマンスが出せる理由だ。また、マフラー出口にくっついているお皿をたくさん重ねたような機構は高回転時には高い排気フロー(訳注:排気を吸い出す役目をする気流)を生み出す仕組みにもなっている。
その他にも性能が折り紙付きのマフラーはある。バッサーニ製のエキゾーストシステムも称賛ものだ。2500回転(時速90km)でもトルク感が失われることはない。とてもうるさいマフラーだった。
BUB Jug Huggersは中速域で驚きの性能を見せたマフラーだった。性能はスーパートラップ、バッサーニとほぼ同等だが、トップギヤで時速90kmを超えたあたりから、後者2つのマフラーと比べパフォーマンス低下がみられた。しかし、そうであっても、他のハーレー乗りと同様、ルックスを重視したいのであれば、このマフラーは或いは良い選択だろう。
ツーリングモデル用であれば、ハイパフォーマンス/ショートバッフルを装着したKerkerツーリングマフラーは通常の回転域でかなりいい仕事をするマフラーだ。以前私が行ったテストで、この(ショートバッフル入り)マフラーをストックのエキパイの先に付けてみたらスーパートラップ2in1とほぼ同等の性能があることがわかった。ハーレー社が販売しているものと同じ品物だが、ハーレーはこのショートバッフルを販売していない。鼻づまりのハーレー製バッフルと取り換えたいなら、スーパートラップ社(KerKerの販売元)から、このバッフルを購入することができる。ここで名を挙げたマフラーはほぼ万能性能と言えることが検証され判明している一方で、それ以外のエキゾーストシステムがそれほどの性能が発揮できなかったのはマフラーの設計がいかに難しいかということの証明なのである。』
「95コンバージョン」 ~ 雑誌アメリカン・ライダーより抜粋
ちなみに、この記事を書いたジョー・ミントンさんは2年前カムを交換を実行したときも別の記事を読んで色々と参考にさせていただきました。古い記事だけど、ほんと参考になります。感謝!
■ まとめ
要するに、上の二人のプロフェッショナルな意見から分かることは、パフォーマンス・チャート=シリンダーの充填効率のことであり、その効率を高める=バックプレッシャー(背圧)が必要である。しかし、バックプレッシャーを高める=高回転が死ぬのだが、そこを殺さずに使えるマフラーは「万能性能」を持つとされる。それはプロの目で見て、スパトラとバッサーニとBUBとカーカーしかない。
自分にとってはバッサーニは騒音でアウト、カーカーはツーリングモデル向けということで、ダイナの僕に残されたチョイスはスパトラかBUBってことね。それでハッピー、どちらかに決定です。
そこからオークションを物色すること5分。新品のスパトラ2in1がオークションで見つかりました。即決購入、送料、代引き手数料を含めて48,480円でした。
次回は「SuperTrapp 2-into-1」です。
待ってました。
いよいよ、マフラー交換するんですね。
どんな仕上がりになるのか楽しみです。
ブログ内にあった動画、自分も観たんですが、なんとなくはわかるんだけど、結局はチンプンカンプンだったんです。やっと理解できました。ありがとうございます。
セッティング結果、期待してまってます(笑)。
こんにちは!
いまガスケット待ちでーす!結果についてはまった書きますね!