去年の夏、妻と韓国に出かけた。行先はソウル。そこで現地の靴の仕立て屋に立ち寄りバイク用のブーツを一足仕立ててもらった。
繁華街ミョンドン近くの駅から地下鉄に乗り、イテウォン(梨泰院)駅で下車。そこから徒歩でもそう遠くないところに「インターナショナルアーケード」という商業ビルがある。実際、その建物は「インターナショナル」という響きから想像しうるものとは完全真逆のローカリズムを放っていたし、地下1階の、更にその奥にこじんまりと佇むこの店の雰囲気ときたら、海外旅行中の目で見ると残念なほどに場末感が漂っていた。
「ヨボセヨ~」(モシモシ in 韓国語)と発してみたらすぐに奥から店の主人が現われた。満面の笑顔で。
『ソウルナビで見ました。バイク用のブーツがほしいです。』と日本語で言うと、すぐそばの椅子に座るよう言われた。
左右の足の型紙を取ってくれ、足先からふくらはぎにかけて足を輪切りに記録していく。デザインと素材選びは日本のファッション雑誌を切り抜いたものを見せられ、それを順番に指でさして注文した。店主はかなり流暢に日本語と英語を話した。英語は叩き上げの北米イントネーション。見かけ60ナンボのおじさん。過去、海外生活していたのだろう、あるいは国内の米軍施設か何かで働いていたのかも・・・と想像した。
本人いわく、「ソウルでは靴職人は減少の一途」らしい。そして「自分こそがソウルで一番キャリアが長いシューメーカーだ」と豪語していた。たしかにそんな雰囲気がなくもない。ブーツの値段は日本円で12000円で、完成予定は一カ月後。送料も値段に含まれていた。
デザインの好みを事細かに色々尋ねてくれたが、残念なことに自分にはわからないことだらけだった。何よりも外国で靴を仕立ててもらうことに興奮していたので、デザインが2の次になっていた。どうやってお店にたどり着こうかがより大きな課題だった。どんな靴が欲しいのか。靴底の材質など細部にいたるまで下調べしておけば、もっと「良い注文」ができたと思う。
そんなことだから、出来上がったブーツは当然ありきたりなデザインとなってしまった。しかし、履き心地は素晴らしい。足に吸いつくフィット感。バイクに乗ると足元にしっかりとした満足感がありました。
ボストニアン
参考URL:
http://forf.allabout.co.jp/s/120606/4_2.htm
http://www.seoulnavi.com/shop/533/
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エナジーオヤジ
時々のぞいてみては、更新されておらず、体調でも崩していたのかと心配してました。
相変わらずサンダーマックスを自分でいじるまでには至ってませんが(笑)。
またちょくちょく更新されることを願います。
コメありがとうございます
ちょくちょくのぞいてもらって大感謝です!
「なにかと忙しくしてました」って言うと、ブロガーとしては言い訳にもなりませんが、今から考えるとブログ放置の大きな要因は多忙とiPadの購入です。
以前はアップル製品とは縁がなかった生活でしたが、iPadを使い始めるとすぐにその使用頻度が増えました。相対的にPCを使わなくなり、それとともにキーボード打ち込んで文章を作成するという作業もほとんどなくなってしまいました。これからはiPadはほどほどにしておきます(笑)
Unknown
オーダーブーツ良いですねぇ!
やっぱフィット感が違いますもんね。
僕はもっぱらアメリカはWESCO社のブーツを愛用しております。
こちらもオーダーで自分好みに製作してもらえます。(カスタムし過ぎるともう一足買える程になってしまいますが…)
初めて掃いた時はまるで足かせをされたかの様でこんなのでバイクには乗れないと思っていましたが馴染むとあら不思議、スニーカーの如く年中履いてます。
バイク用のエンジニアでbossと言うのが定番でお勧めです!
よそ行き用にJobMasterというブーツも作りました。
その2足だけでかれこれ5年以上供に過ごしてます(笑)
ブーツ
世の中、色んな良い物がありますが仕立てに勝る物はないっすね。百貨店でシャツの仕立てが今や5000円で出来るのも上々ですが、靴を仕立てるってのは安物でも満足度が高いですね。自分は靴フェチかと思ったほどです。ブーツ情報、参考になります!