さっそくカム交換作業を進めた手順を記録していきたいと思います。その前に、素人メカニックからのお願いです。
<お願い>
はっきり言って、このブロガーはメカニックとしてはド素人です。このブログで書かれている内容はメーカーやプロ・メカニックの意見を代弁したりするものでは決してありません。不正な改造はエンジンを壊してしまうばかりか命に関わる重大事故につながる可能性があります。作業の詳細についてはサービスマニュアルとパーツの説明書を必ず参照してください。ご自分で作業される場合は自己責任で行ってください。
まず、ガレージを徹底的に掃除してから作業を開始しました。
1) スパークプラグを取り外した。
2) マイナスドライバの先端に布を巻き、プッシュロッドカバー・クリップをこじって取り外した。
3) プッシュロッドカバー・チューブを上げてプッシュロッドを露出させた。
4) ペーパークリップと輪ゴムでプッシュロッドカバーを引き上げて固定した。
ペーパークリップに輪ゴムをかけ、クリップをチューブに、輪ゴムの端をロッカーのボルトに引っ掛けた。(下の写真を参照)
5) プッシュロッドを切断。
切断したプッシュロッドはすぐに取り出し、プッシュロッドカバーチューブも取り外した。各チューブに3つのOリングがあることを確認。切断作業はボルトカッターを使用。のこぎりは鉄粉が出るため使えない。プッシュロッドを再利用する場合はタンクを下ろす→ロッカーを開ける→上から引き抜き抜く・・・という作業になります。今回プッシュロッドはアジャスタブルに交換します。
6) 大きめのダブルクリップを用意。つまみをクリップから取り外し、ペンチを使って少し押し広げる。これを使ってタペットがカムケースの中に落ちないよう固定した。(参考資料 / 下11の写真を参照)
7) ジャッキで後輪を浮かせた。
後輪のすぐ前のフレームにジャッキをあてた。しかし、ホールドできる幅が狭く支持が不安定。転倒防止のためエンジンガードの付け根につっかえ棒をかました。つっかえ棒はガレージにあった2x4の木片を使用した。
8) ギヤを5速に入れた。
9) オイル受けをカムカバーの下に置き、ボロ布を用意。カムカバーを開けるとすぐに中のオイルが流れ出た。
10) カムカバーのボルトは下の順番で緩めた。
11) 後輪を手で回して、スプロケットの動きを観察した。
タイヤが動くと2つのスプロケットが連動する。クランクとカムの関係がよくわかる。2つのスプロケットのタイミングポイントが向かい合うところでタイヤを止めた。
12) テンショナーを取り外した。
テンショナーの小穴に針金を入れておくとバラバラにならない。針金は太めのクリップを伸ばして使用した。
13) チェーンの回転方向を忘れないようにチェーンに白いマーカーでマークしておいた。
14) ロッキング・ツールをスプロケットの間に挿入して、カム・スプロケットのボルト緩める。
15) つづいて、クランク・スプロケットのボルトを緩めた。
それぞれのボルトとスペーサーが混ざらないようにジップロックに別々に入れて保管した。
16) ロッキングツール除去。
17) スプロケットを取り外した。チェーンに指の腹をかけてスプロケットを手前に。意外になんの抵抗もなく簡単に外れた。
18) オイルポンプのボルトを緩める(各ボルト穴の横の番号を確認)。
19) 続けてカムプレートのボルトを緩める。
20) カムプレートを手前に引き抜いた。
オイル・ポンプのギアローターがバラけて出てくるかもしれないので、そ~~と、ゆっくり。
(レファレンス資料)
以上がカム・サポート・プレートを取り出すまでの行程でした。プッシュロッドを切断するところで一番緊張しました。切るか、切るまいか・・・、本当に壊すのか? ・・・なんて言いながら、5分以上 躊躇した。その状態でバイクとニラメッコしてるところを妻に見られ笑われた。やっぱり自分はメカニックとしてはド素人なんだな。
次回は「インナー・ベアリングを交換する」です。
Unknown
おお!切断という手がありましたか^^;
僕もこういうネタを書きたいですが、ブログのネタに協力してくれるメカニックが遠くに行っちゃったんで・・・
始まりましたね!
いよいよ戦闘開始ですね!
プッシュロッド切断はかなり勇気が必要ですよね。
今後のプログ楽しみにしています。
あとサンダーマックス(スマートリンク)のバージョンが上がっているような?
何が変わったのか良く分かりませんが?
血圧
プッシュロッドは一本切ってしまうと一気に血圧が下がります^^; 3、4本目はもう堅いチーズを切ってる感じ。
スマートリンクですが、事務所のパソコンで再度見てみようと思いましたが、今メーカーサイトでもダウンロードを意図的に停止してるようです。
何かソフトに不具合が見つかったのかも知れませんね。自宅のスマートリンク用のPCには最新バージョンをダウンロードしてあるので、なにが変わったか注意深く見てみます。